インドで下着をつくる!コンセプトムービーへ楽曲提供

2021年5月31日月曜日

Blog Music

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カメラやプリンターなどでおなじみ、株式会社リコーから、社内起業プログラムのひとつとして立ち上がった、”Rangorie ランゴリー”

可能性を最大限に発揮できる社会へ

下着づくりを通して、インドの女性の自立を助けるという、このとてもユニークなプロジェクトのために、楽曲を書き下ろしました。

Rangorieは、「一人ひとりが可能性を最大限に発揮できる社会をつくる」をミッションとして下着づくりに取り組んでいます。
  1.  インドの女性達と一緒にものづくりをする(エシカル)
  2.  インドの伝統柄を使う(インディアネス)
  3.  快適さを追求する(コンフォタブル)
の3つにこだわって活動しています。インドで下着を作りたい!「大人のインド柄ブラ」 - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)

映画『タゴール・ソングス』の監督、佐々木美佳さんのディレクションで出来上がった、コンセプトムービーはこちらです!



ストーリーテリングに合わせた作曲

ブランドが持つストーリー、インド柄の下着、それをうまく魅せる音楽って?というところから、3つのデモ曲を作って、最終的に私も佐々木美佳監督も納得の1つに絞りました。

自分で叩いたタブラや、シタールなどインドの伝統楽器ももちろん使いましたが、女性向けのブランドとして、野暮ったくない曲にしたいと思い、エレクトロニックなビートをベースに制作しました。

シタールの演奏はコルカタ時代の長年の友人、Kaushikにリモートで録音してもらい、それをさらにこちらでエディットしました。

シャンティ・マントラの持つ意味

私が曲中で唱えているマントラはシャンティ・マントラ。

ヨガのクラスの前なんかにも唱えられることがあるのですが、聞いたことありますか?

Shanti Mantra (Sanskrit & English)

OM Saha nAvavatu (May it protect us both)

Saha nau Bhunaktu (May it nourish us both)

Saha vIryam KaravAvahai (Let us create energy together)

Tejasvi Navadhitamastu (May our attainments be bright)

Ma Vidvishavahai (May we not have conflicts)

OM Shantih Shantih Shantihi


日本とインド、2つの立場

シャンティ・マントラの主語は、2つの違った立場の人たちやグループです。

なぜこれがヨガのクラスの前で唱えられるかというと、ヨガの先生と生徒、2つの違った立場の人たちが両方うまくいきますように、という願いが込められているんですね。

意訳すると

シャンティ・マントラ(日本語)

どちらも加護されますように
どちらも発展しますように
ともにエナジーを創造し
目標が達成されますように
2つの立場の人たちの間に、対立が起こりませんように

という意味になります。

これって、このランゴリーのプロジェクトにぴったりだと思ったんです。

なぜならソーシャルビジネスって、どうしても現地の人たちを搾取しているのではないか、と穿った見方をされやすいというのをよく聞きます。
実際、インドに進出した日本企業と現地の従業員とのいざこざ、って耳にすることがあるんです。

このシャンティ・マントラを通して、インドと日本、両方が仲良く発展していけますように、という思いを込めました。

なぜインドで下着?

私はインドに2012年から学生として一人暮らしをしいろいろな経験をしてきました。

まず感じたのが、インドに女性として生まれて一生を送るって、本当に大変そうだということ。女性が活躍している場面も、もちろんたくさんあるのですが、それでも社会全体としての理解が低いと思います。

それは本当に些細なことにあらわれていて、たとえばコルカタ時代、フラットメイトや友人たちがみんな、なんとしても下着を外に干さない(湿度98%の雨季でもバスルームの中に干すので、ニオイが、、、)様子をみてびっくりしたのを覚えています。

男性の下着は外なんですけどね。

かわいい下着が普及することで、 【隠すべきもの】という女性下着のイメージが変わり、女性自身の意識も変わり、さらに社会も変わっていくことを願って止みません。

ムービー製作の裏話

ランゴリーさんのクラウドファンディングのキャンペーンで、このコンセプトムービー製作の裏話を、ライブストリーミングでお話させていただきました。

ブランドのコンセプトを伝えるため、本当ならインドで撮影したかったところコロナ禍で難しく、日本国内でインドらしい風景を!ということで、音楽も含めいろいろと仕掛けをしました。

こちらからアーカイブをご覧になれます。


クラウドファンディング

クラウドファンディングは、大盛況だったそうで目標の327%を達成!
ご参加いただいた方は、6月のお届けをお楽しみに。

About Me

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Noriko Shakti シャクティ紀子
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東京出身の音楽プロデューサー、作曲家、タブラ奏者。 インドを拠点に活動を続ける中、コンセプトEP”WITHIN the Time and Place”をリリースし、エレクトロニカ、インド古典音楽、ジャズからブレイクビーツまでその多彩な音楽性で評価を得て、ローリングストーン誌等からインタビューを受けるなど注目される。日本人で初めてインド・コルカタの州立大学の修士過程を器楽科タブラ専攻で卒業、博士過程に在籍しながら、作品のリリース、演奏活動やDJ、映画音楽などを手掛ける。
Noriko Shakti is a producer, composer, DJ and Tabla player from Japan, making film score to wicked vibes on dancefloor. She released concept EP ‘WITHIN the Time and Place’ which received critical acclaim for its eclectic musicality from left-field Electronica, Indian Classical, springy Jazz to laidback Breakbeats, got coverage by Rolling Stone, The New Indian Express, Wild City.

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