以前書いた、ノースイースト出身、料理上手なインドの友人ターニャの絶品ダールの作り方が好評でした。
今回は、私がこれまた大感動した、ヨーグルトをベースにして作るラジャスタン発祥のカリーパコラのレシピを書いてみます。
本場ラジャスタンでも食べたことがありますが、辛すぎて胃がツラかった思い出が。
ターニャ流はシンプルで優しく、日本人でもパクパク食べられます。
ラジャスタン発祥のカリーパコラ
西インドのラジャスタンが発祥のこの料理、酸っぱ辛くて食欲が増す、暑いときにぴったりの料理です。さすが砂漠地帯。
カリーはKadhiと書き、ヨーグルトとベサン粉で作るグレービー。Rに近い音で発音するDなので、カタカナで書くとカリー。Curryではありません。インドでカリーといえばこちらになります。
パコラは、ベサン粉(ひよこ豆の粉)を水で溶いた衣でつくる揚げ物全般のことを指します。
玉ねぎならオニオンパコラ、ナスならベグンパコラといった感じ。
もともと西インド料理ですが、インドのどの家庭でもよく作られています。北インド人の義母も作ります。
揚げ物を別でしなければいけないので、自分で作るのは面倒だなーと先入観がありましたが、意外と簡単に準備できます。
ターニャのカリーパコラの作り方
シンプルで優しい味の、北東インド人ターニャ流のカリーはこうして作られます!
インドで一番美味しいカリー
1. カリーを作ります。ミキサー※1を用意して- ヨーグルト500ml
- 水400ml(バターミルクと水を半々ずつでも)
- ベサン粉 大さじ3~4くらい
- ターメリック 小さじ1/4
- コリアンダー 小さじ1
- レッドチリパウダー お好み
- 塩 お好み、後で調節も可
すべてを混ぜ、なめらかになるまでミキサーにかけます。
2. なめらかにした1. を鍋に移し、中弱火にかけ混ぜながら静かに温めます。ヨーグルトが入っているので強火はダメです。
3. だんだん沸騰してきたら、水を1リットル弱くらい追加。中弱火で混ぜ続け、沸騰直前になったら弱火にします。
4. カリーを温めている間に
- 玉ねぎ2個スライス
- グリーンチリ3つのヘタを取って縦に長く半分に割る感じでカット
- にんにく3かけ以上をスライス
- しょうが1かけを叩く※2 かグラインダーで細かく
5. しょうがは3. の鍋に加えて、弱火にかけ続けます。
6. 別のフライパンなどに、ギー(無ければバター)大さじ1を熱し、パンチホロン 小さじ1/2 ※3を入れてパチパチさせ、用意したグリーンチリ、にんにく、玉ねぎを順に加えてソテー。しっかり炒めます。
6. 別のフライパンなどに、ギー(無ければバター)大さじ1を熱し、パンチホロン 小さじ1/2 ※3を入れてパチパチさせ、用意したグリーンチリ、にんにく、玉ねぎを順に加えてソテー。しっかり炒めます。
ギーがあればインド料理が格段に美味しく作れます。バターの代わりになんにでも使えます。
7. 玉ねぎがちゃんとこんがりしたら、3. と合わせます。15分くらい、弱火で焦がさないように火にかけます。
8. パコラを作ります。
8. パコラを作ります。
- ベサン粉 カップ1くらい
- レッドチリパウダー 小さじ1/2
- 叩くか、グラインダーで細かくしたしょうがひとかけ
- 刻んだコリアンダーの葉
- 塩 小さじ2/3
を合わせて、水で様子を見ながら溶いていきます。
スプーンですくって、油で揚げます。
9. ミントチャトニを用意します。ターニャのチャトニはこれまたシンプルで、揚げたてのパコラにつけて食べれば幸せになれます。
- ミントの葉ひとつかみ
- グリーンチリ 20個くらいヘタを取って
- ニンニク まるごと一玉の半分くらい
全部を合わせて、なめらかになるまでミキサーにかけます。お好みで塩を入れますが、グリーンチリの辛さがあるので、ほとんど不要です。
10. 揚げたてのパコラをチャトニにつけてつまみ食いしつつ、カリーにパコラを添えていただきます。
個人的には、ロティやチャパティよりもご飯に合う料理かと。
※1 ミキサー、グラインダーは現代インドのキッチンには高確率であります。なければ泡立て器などで混ぜます。
※2 インドでは、ホールスパイスやにんにく、しょうがを石やステンレスのすり鉢で叩きます。
※3 パンチフォロンは実はベンガル地方(東インド)のミックススパイスです。真逆の西インドの料理に使うのは完全にターニャ流。
だけど、パンチフォロンに入っているフェヌグリークをはじめ、5つ(パーンチ)のスパイスが、どれもカリーにピッタリ合います。
他にカレーリーフやヒング、クミンなどを入れても。
その場合はパンチフォロンを入れるタイミングで、一緒に油でパチパチさせます。
夏にピッタリのレシピです。お試しあれ!
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