インドで一番美味しいカリーパコラ (Kadhi Pakoda) ターニャ流

2021年6月14日月曜日

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以前書いた、ノースイースト出身、料理上手なインドの友人ターニャの絶品ダールの作り方が好評でした。


https://blog.norikoshakti.com/2018/08/tanya-dal.html
今回は、私がこれまた大感動した、ヨーグルトをベースにして作るラジャスタン発祥のカリーパコラのレシピを書いてみます。

本場ラジャスタンでも食べたことがありますが、辛すぎて胃がツラかった思い出が。
ターニャ流はシンプルで優しく、日本人でもパクパク食べられます。

ラジャスタン発祥のカリーパコラ

西インドのラジャスタンが発祥のこの料理、酸っぱ辛くて食欲が増す、暑いときにぴったりの料理です。さすが砂漠地帯。

カリーはKadhiと書き、ヨーグルトとベサン粉で作るグレービー。Rに近い音で発音するDなので、カタカナで書くとカリー。Curryではありません。インドでカリーといえばこちらになります。

パコラは、ベサン粉(ひよこ豆の粉)を水で溶いた衣でつくる揚げ物全般のことを指します。
玉ねぎならオニオンパコラ、ナスならベグンパコラといった感じ。


もともと西インド料理ですが、インドのどの家庭でもよく作られています。北インド人の義母も作ります。

揚げ物を別でしなければいけないので、自分で作るのは面倒だなーと先入観がありましたが、意外と簡単に準備できます。

ターニャのカリーパコラの作り方

シンプルで優しい味の、北東インド人ターニャ流のカリーはこうして作られます!

インドで一番美味しいカリー

1. カリーを作ります。ミキサー※1を用意して

  • ヨーグルト500ml
  • 水400ml(バターミルクと水を半々ずつでも)
  • ベサン粉 大さじ3~4くらい
  • ターメリック 小さじ1/4
  • コリアンダー 小さじ1
  • レッドチリパウダー お好み
  • 塩 お好み、後で調節も可

すべてを混ぜ、なめらかになるまでミキサーにかけます。

2. なめらかにした1. を鍋に移し、中弱火にかけ混ぜながら静かに温めます。ヨーグルトが入っているので強火はダメです。

3. だんだん沸騰してきたら、水を1リットル弱くらい追加。中弱火で混ぜ続け、沸騰直前になったら弱火にします。

4. カリーを温めている間に

  • 玉ねぎ2個スライス
  • グリーンチリ3つのヘタを取って縦に長く半分に割る感じでカット
  • にんにく3かけ以上をスライス
  • しょうが1かけを叩く※2 かグラインダーで細かく

5. しょうがは3. の鍋に加えて、弱火にかけ続けます。

6. 別のフライパンなどに、ギー(無ければバター)大さじ1を熱し、パンチホロン 小さじ1/2 ※3を入れてパチパチさせ、用意したグリーンチリにんにく玉ねぎを順に加えてソテー。しっかり炒めます。

ギーがあればインド料理が格段に美味しく作れます。バターの代わりになんにでも使えます。

7. 玉ねぎがちゃんとこんがりしたら、3. と合わせます。15分くらい、弱火で焦がさないように火にかけます。

8. パコラを作ります。

  • ベサン粉 カップ1くらい
  • レッドチリパウダー 小さじ1/2
  • 叩くか、グラインダーで細かくしたしょうがひとかけ
  • 刻んだコリアンダーの葉 
  • 塩 小さじ2/3

を合わせて、水で様子を見ながら溶いていきます。
スプーンですくって、油で揚げます。

9. ミントチャトニを用意します。ターニャのチャトニはこれまたシンプルで、揚げたてのパコラにつけて食べれば幸せになれます。

  • ミントの葉ひとつかみ
  • グリーンチリ 20個くらいヘタを取って
  • ニンニク まるごと一玉の半分くらい
全部を合わせて、なめらかになるまでミキサーにかけます。お好みで塩を入れますが、グリーンチリの辛さがあるので、ほとんど不要です。

10. 揚げたてのパコラをチャトニにつけてつまみ食いしつつ、カリーにパコラを添えていただきます。

個人的には、ロティやチャパティよりもご飯に合う料理かと。

※1 ミキサー、グラインダーは現代インドのキッチンには高確率であります。なければ泡立て器などで混ぜます。

※2 インドでは、ホールスパイスやにんにく、しょうがを石やステンレスのすり鉢で叩きます。

※3 パンチフォロンは実はベンガル地方(東インド)のミックススパイスです。真逆の西インドの料理に使うのは完全にターニャ流。

だけど、パンチフォロンに入っているフェヌグリークをはじめ、5つ(パーンチ)のスパイスが、どれもカリーにピッタリ合います。

他にカレーリーフヒングクミンなどを入れても。
その場合はパンチフォロンを入れるタイミングで、一緒に油でパチパチさせます。



夏にピッタリのレシピです。お試しあれ!

About Me

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Noriko Shakti シャクティ紀子
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東京出身の音楽プロデューサー、作曲家、タブラ奏者。 インドを拠点に活動を続ける中、コンセプトEP”WITHIN the Time and Place”をリリースし、エレクトロニカ、インド古典音楽、ジャズからブレイクビーツまでその多彩な音楽性で評価を得て、ローリングストーン誌等からインタビューを受けるなど注目される。日本人で初めてインド・コルカタの州立大学の修士過程を器楽科タブラ専攻で卒業、博士過程に在籍しながら、作品のリリース、演奏活動やDJ、映画音楽などを手掛ける。
Noriko Shakti is a producer, composer, DJ and Tabla player from Japan, making film score to wicked vibes on dancefloor. She released concept EP ‘WITHIN the Time and Place’ which received critical acclaim for its eclectic musicality from left-field Electronica, Indian Classical, springy Jazz to laidback Breakbeats, got coverage by Rolling Stone, The New Indian Express, Wild City.

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